三世代の座談会

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HR本部 人財研修部

青木 たか子

看護専門学校卒業/1999年中途入社

〈入社後の経歴と現在の業務〉

入社後、ケアマネジャーの資格を取り、センター長に。支店の主幹として、現場の意見を上層部に伝えるプロジェクトにも参画。その後、東関東支社のヘルスケアを管轄する課長や千葉の柏支店の支店長を歴任。ヘルスケアや保育事業、ヘルパーへの教育を担当した後、本社の介護事業監査室でコンプライアンスやサービスマニュアルの作成、研修に携わる。上海で介護事業や施設運営に関わり、北京勤務を含めて中国に6年半滞在。その後、人財研修部配属となり、人財の育成を担当している。

HR本部 人財研修部

檜山 円

総合福祉学部卒業/2008年入社

〈入社後の経歴と現在の業務〉

入社後は関東の営業部配属となり、売上管理を担当。その後、水戸支店で医療事務講座の受講生募集から教室の運営までを行った後、本社の介護事業本部にて全国の在宅介護の売上管理を担う。そこから、中国市場に向けたニチイのプライベートブランドのおむつ商品の事業の立ち上げや、香港の事業部での会計業務、外国人の技能実習生の受け入れと指導、フィリピンでの事業会社立ち上げなどに関わる。産休・育休を経て人財研修部配属となり、研修の管理・運営を担当している。

HR本部 人財研修部

細野 浩太

社会福祉学部卒業/2016年入社

〈入社後の経歴と現在の業務〉

入社後は医療部門への配属となり、市民病院で医療事務や営業などを担当し、現場の最前線に立つ。ニチイの新卒採用枠が大幅に拡大された時期に、人事本部配属となり、人財募集からインターンシップ、採用、面接、研修フォローまでを一貫して実行。その後、人財研修部配属となり、研修の構築から実行までを担当している。

ニチイを選んだ理由は?

福祉分野に進んだきっかけや、就活で大事にしていたことを教えてください。

私は、高校時代に陸上部の友人が怪我をしたのをきっかけに医療系に興味を持ち、臨床検査技師をめざして看護学校に入りました。卒業後は国立病院に看護師として4年半ほど勤務しまして、結婚を期に退社。子育てが一段落した時期に、ニチイに中途入社しました。

私が福祉の分野に進みたいと思ったのは中高生の頃。ボランティアとして訪れた障がい者施設で子どもと関わった経験がきっかけですね。就職先としては、福祉の現場で働くことも一つの選択肢でしたが、現場から一歩引いた管理系の環境で働きたい、中でも、大きな規模の会社であれば、福祉関連の法制度を変えたいといった国への要望や提言など、社会的に大きな発言力があると考え、ニチイに入社しました。

もともと福祉の分野には関心がありましたが、大学時代に教員免許をとり、教師の道を選択肢として考えたこともあったため、就活においては「人と関われる仕事」であり、且つ、「人に何かを伝える仕事」をしたいというのが大きな軸でした。そこにプラスして、働きやすい環境が整備されている点も考え、ニチイに入社を決めました。

仕事の面白さ、醍醐味は?

皆さんが所属する人財研修課の仕事を通して感じる面白さは何ですか。

人財研修課は、人財を育成することを目的とした部署で、経営方針とも密接に関わる重要な役割を担っています。社員が、どのようにキャリアを形成していくか、全般的なビジネススキル、専門的なスキルをどう身につけていくかといった部分から考え、そのために必要な様々な研修を設計し、実行しています。具体的には、新卒者向け研修や、新任の支店長や課長の育成、階層別の研修、さらに、海外から受け入れた外国人の人財に対しての特定技能取得に関する研修など、手掛ける分野はかなり幅広いです。
新卒者を一から育成するのはもちろん、ニチイは事業も幅広く、さまざまな部署に配属される人をどう育成していくかは重要な課題。私自身もこれまで多くの部署を経験してきましたが、社員が異動先でいち早く順応して力を発揮できるようサポートする取り組み、「オンボーディング」にも力を入れています。

私は、人財研修課で新卒者への研修をどう構築するかという部分に携わっています。研修の構築とは、「ニチイとしてどういった人財に育ってほしいか」を考え、そのために「どのような研修が必要か」を明確化すること。たとえば、入社3年までに、どの分野で何をどのように学ぶか、そのために人財研修課として何をすべきかを決め、具体化しています。
この仕事においては、一つ前に所属していた部署で、年に200人以上の新卒採用を行ってきた経験がかなり活かせていると感じますね。しかも、今手掛けている新卒者研修は、ちょうど私自身が採用に深く関わった社員を対象にした研修なので、まさに「入社から育成までに携わりたい」という、かねてからの自分の希望が叶ったことに、喜びとやりがいを感じます。

私は、細野さんたちが立てた方針を受けて、研修を実際に運営・管理する業務を担当しています。予算の管理から、会場の手配や参加者への案内はもちろん、具体的に研修を円滑に進めていくためのすべての業務に携わっています。様々な研修を実行していく中で、社内の様々な部署の方々と接する機会が多いことが、この仕事の楽しさですね。私自身、ニチイに入社して16年目なので、これまで業務で関った方々とあらためて接点をもったり、新たな関係が構築できたりすることに面白みを感じます。

ニチイの「人財」育成とは。

どのような人財をどう育てていくのか、大切にしていることを教えてください。

ニチイには「変わらないもの」と「変えていくもの」が明確にあると思います。育成のスピードは早くなったけれど、こうなって欲しいという人財像は揺るぎません。育成の「方法」を時代に合わせて変えていくということ。古いやり方に固執せず、世の中の新しい方法を取り入れることで、新たな気づきもある。たとえば、人と人との関わりは大切にしつつ、オンラインの良さを活かして研修をより良く変えていく、といったことです。

元々あったスピリットを大切にしながら、新たな方法を取り入れる必要性は、私も強く感じます。一方で、第二創業期を向かえた今、将来的に経営幹部をめざせる人財をスピーディーに育てるという全社方針があり、この点は従来とは大きく変わったところですね。新しい方針に沿って育成を行うことの意義や面白みを感じるとともに、実行においては難しさもありますね。社員にどう浸透させていくかという部分にはより工夫が必要だと感じています。

ニチイの根幹・・「変わらないもの」とは、やはり「人」だと感じます。私たちの人財研修部も、人「財」と書きますが、人はニチイの財産です。この考えは、これからも決して変わらず、変えてはいけないものですよね。そして、財産である人を育てる過程に私自身が携わっていると考えると、日々の業務の重要性をひしひしと感じます。

皆が大切に思う部分、「ニチイ・イズム」とでも言いますか、ニチイの社是である「誠意・誇り・情熱」、そして、人との関わり、やさしさの部分は、人財育成のスピードを上げても、決して失ってはいけない。ニチイを選んで入社してきた方には、それぞれ理由があるはずですし、私自身も、「ニチイ・イズム」の環境で育てていただいたので。そして、何より「現場」を大切にするのもニチイですね。

確かに「現場が源泉」は、ずっと変わらないニチイの理念ですよね。それは、私自身が入社後すぐに配属された市民病院で、医療事務や営業の現場を経験した時期に身を持って感じたことでもあり、今もずっと変わらずに大切にしていることでもあります。

売上は現場が担っているわけですものね。社員は皆、それぞれ懸命に仕事をしていますが、職位や年次が上がってそれまでを振り返ったとき、「ああ、いい経験だった」と思える、さらには「いい人生だった」と思えるように、というのが私の願いです。

今後の目標や挑戦したいこと

仕事で注力したいことや、長期的な目標を教えてください。

ニチイの事業は幅広く、私は現在の部署にきて、まるで転職したかのように仕事内容が変わりました。そこに、いかに適用していくかも個人的な課題ですし、今後、どの部署においても通用する人財に私自身がなりたいと思っています。

私はずっと人を育てる経験をしたかったので、今まで関わった多くの部下や後輩が、どんどん上の職位に就いて活躍することを嬉しく思っています。私自身は、ゆくゆく、ヘルパー講座の講師をしてみたいですね。介護の世界とはどういったものなのか、興味を持ち、熱意を注げる仕事であることを、現場の人たちに伝えていきたいです。

ニチイでは中途採用の方も積極的に行っています。ニチイの変わらない良さを残しつつ、外の風を入れて一本化することで、企業としてもっともっと強くなれるのではないでしょうか。「適所適材」で配属された中途採用の人たちが存分に本領を発揮できるよう、「オンボーディング」の取り組みに力を入れていきたいです。
そして、今就活中の皆さんに伝えたいのは、「人」が好きであれば、ニチイで活躍する場が必ずあるということ。これまでの人生で、誰かにやさしくしてもらったことがある、または、誰かにやさしくしたことで自分が快いと感じた経験がある人は、ニチイでの仕事が合っていると思います。そして、社会に出て何がやりたいかが漠然としていても大丈夫。むしろ、凝り固まっていない人にとって、ニチイの幅広いフィールドは活躍のチャンスが大きいと思いますよ。

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