社会のニーズに応える


新規事業を創出するために。

事業企画室

小池 勇司

2018年入社

文学部卒業

現場とマネジメント、両方の視点が必要。

昔からチャリティ活動などに興味があったのですが、大学で所属していた軽音楽部で小学校でのチャリティライブを主催したことから、裏方で支えるような仕事が自分に向いていると感じるように。そして、就活では、社会インフラを担う社会貢献性の高い分野の仕事がしたいという想いから、医療や介護などで実績のあるニチイを就職先として選びました。

入社後は医療現場に配属となり、最初は窓口業務、2年目からは医療事務担当として、患者さんの医療費を保険の支払基金に請求するといった仕事、いわゆる算定業務を行っていました。新型コロナウィルスの拡大によって、検査や診察の公費適用ルールが数ヶ月単位で変更された時期だったので、それに合わせた迅速な対応を行うのは大変でした。

3年半ほど現場を経験した後、現在の事業企画室へ。事業企画室は、ニチイがこれまでの事業で積み上げてきたノウハウを、次の新しい事業や取り組みへと発展させていく役割を担う部署です。現在の部署にきて感じたのは、医療事務に関わって何か新しい事業を起こそうと考えた際に、必ず「現場では、どのように業務が進められているのか」について詳しく知っている人間が不可欠だということ。人事としても、現場の業務を把握しており、且つ、事業戦略やマネジメントにも関われる人財を育てたいという意図があるのだと思います。

遠隔サービスで、人材不足の課題解決を。

私は新しい医療サービスの立ち上げメンバーとして配属されたのですが、それが遠隔医療事務サービス「NichiiConnect(ニチイコネクト)」です。医療機関で行われる請求関連の医療事務を、病院やクリニックなどの現地で行うのではなく、ニチイが運営する集約センターが遠隔で代行するサービスです。私が参画したのは、実際に算定業務を遠隔で試してみる実証実験の準備段階からでした。マニュアル作成など一つひとつ準備を進めたのですが、如何せん、遠隔で医療機関の業務を行うこと自体がニチイにとって初の試みでしたので、現場のスタッフの方々にご理解いただけるよう説明するのも難しく、苦心しました。

このサービスを立ち上げた背景にあるのは、地方の医療機関を中心に人材の確保が難しいという課題。これに対して、一定のノウハウやスキルをもったスタッフを1カ所に集約し、そこから様々な地域の病院やクリニックにサービスを提供する仕組みを作ることで課題解決につなげたいという想いがあります。今、おかげさまで多くの医療機関からお問い合わせが寄せられていますが、近年、在宅診療やオンライン診療を行っているクリニックが増え、遠隔で業務を行うためのテクノロジーも非常に伸びていることが大きいと思いますね。必ずしも「その場所」にいる必要がなく、遠隔でできる範囲を広げていくサービスは、世の中の流れにもマッチしているのかなと感じます。

スピード感をもって新規ビジネスに挑戦したい。

医療の現場にいた3年半も多くを学んだ期間でしたが、事業企画室に異動してからの数ヶ月はそれをさらに凝縮したような、非常に得るものが多い期間でした。現場では「与えられた既存の仕事を、自分の力でいかに効率的にできるか」という部分に注力していましたが、今は「既存の仕事をベースに、より新しい価値として広げていくにはどうすべきか」を考えるようになりました。医療分野という業務内容にはつながりがありましたが、ものの考え方は大きく変わったと思いますね。

今後の目標としては、「NichiiConnect(ニチイコネクト)」自体が発展中のサービスなので、その土台をしっかり固めることに貢献したいです。そして、新規事業を育てていく部分から発展して、将来的には、自分で一から事業計画を立てられるようになりたいと思っています。もちろん、生産性や収益性を上げるという視点を持ちながら。ニチイも今大きな変革期にあり、これまで積み上げてきた医療事務や介護などの基幹の事業を守っていくだけでなく、既存の事業で蓄えた社内のノウハウやリソースを、どのように次のビジネスにいかしていくか、世の中の流れに沿ってどう組み立てていくか、という点に力を入れています。その変化のスピード感は、これまでと大きく変わる部分ですし、チャレンジしがいのある環境だと思います。

ある1日のスケジュール
09:00〜 出社し、メールチェック。算定などの医療機関に関する業務を行う
12:00〜 昼食
13:00〜 医療機関の担当メンバーで、情報共有のためのミーティング
15:00〜 サービス導入をご検討中の医療機関と、オンラインで商談
16:00〜 既にサービスを活用いただいている医療機関との定例会議に参加
17:00〜 事務処理など
17:15 業務を終えて帰宅

学生の皆さんへ

人のために何かをすることが楽しい、社会に貢献したいと思っている方は、ニチイにすごく向いていると思いますね。また、ニチイもこれからどんどん変わっていくので、新しい挑戦への意欲をもった方が増えると、さらに面白い会社になっていくと期待しています。

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